2010年12月2日木曜日

恐怖心との戦い

お客さんが、3段ローラーの時点で、心臓が痛いという話をしていました。

お客さんがやる訳ではないのですが、見ているだけでも、それだけドキドキしていただいているという事。


僕も、実はドキドキしますよ。
1段でも、技をやるときとか「失敗して転ぶんじゃないか?」という思いが、今まで何度も経験した怪我の思い出と共に甦り、恐怖心にかられます。


5段も、実は、台の上に積み重ねただけで、ドキドキします。
夏の終わりかけの頃、今やっている5段を使った練習が始まりました。
それまでは5段に「向けた」練習であって、今やっている道具とは異なりました。

台の上に、今やっている5段の筒を積み重ねると、手で支えているだけでも大変。
自分の胸くらいの高さ。

ドキドキして、心臓が痛くなりました。
まじで。

それを何回も何回も繰り返し、ちょっとずつ慣れてから、今度は5段に足をかけます。
まだ乗っていません。でも、何故か足が震え、汗をかき、胸がきゅーーーーっと締め付けられて、痛くなりました。

それを何日か過ごし、毎日やって、やっと上に登る事に挑戦する事ができました。

技術的には乗れるかどうかギリギリのところまで成長しているので、登ってみますが、3秒乗って、立ち上がらずに降りました。
それでも、降りたあと、胸のドキドキがしばらく続き、1日5回程度練習するだけで胃が気持ち悪くなりました。


今は、緊張しますが、当時ほど胸が痛くなることは少なくなりました。(まだたまになります。落ちたとき、もう一度挑戦する時とか、暗い時とか、足場が悪い時とか。)


それを、お客さんの言葉で思い出しました。
あの時は本当に心臓が痛かったなーって。


初心に還るというか、当時は当たり前だった胸の痛みが、今振り返って思い出す事で、自分が成長しているんだなって、実感できます。


もっともっと、上手くなって、演出やネタを入れて盛り上げて、お客さんにもっともっと喜んで貰えるパフォーマンスにしたいです。そのためには努力あるのみですが。


最近ふと思います。

たぶん、大切なのは、【努力する事】なんだけど、努力ってのは、うちの仲間はみんなやってて、その中で上にいくには【努力を続ける事】なんじゃないかな。


















大道芸人格安派遣-東京義賊

2 件のコメント:

  1. 初めてコメントさせていただきます。
    TOMIさんのパフォーマンスがとても大好きでファンになり、ブログも拝見させていただきました。

    さらに上を目指す為には、『努力する事』だけでなく『努力を続ける事』というTOMIさんの言葉に、ハッとさせられました。
    そして、色々と悩んで、とても苦しくて、どうしようもないくらい落ち込んで、何をしても心が暗かったのに、初めてTOMIさんのパフォーマンスを見た時、心がとても明るくなったことも思い出しました。

    TOMIさんのパフォーマンスもそうですが、ブログからも勇気をもらいました。
    本当にありがとうございました。

    今年中に絶対に時間を作って、最低でも一回以上はパフォーマンスを見に行かせていただきたいと思っております!
    とても楽しみにしております。

    どうか、お怪我やインフルエンザなどにお気をつけて頑張って下さい。
    応援しています。

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  2. お正月江の島で拝見しました。TOMIさんから見て正面右角に居た者です(^-^)連れの者は、道具を投げて参加させてもらってました。
    とっても楽しかったです。それからとってもかっこよかったです。努力の賜物ってああいうことなんですね。大道芸って一期一会なので、また見れるか分かりませんが、応援してます。ぜひ有名になって!

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